庭に水を流したい、池を作りたい。絶対必要なのは防水工事です。
その防水工法には色んな方法があります。モルタル防水、ウレタン防水、コンクリート浸透防水、FRP防水、シート防水などです。
簡易なのはシート防水ですね、既製の防水用シートはネットなどで手に入ります。シート防水の注意点は継ぎ目を作らないこと、紫外線劣化を防ぐこと。
ここでは、FRP防水、モルタル防水の施工例を紹介します。但し、「ココどうなってんの」みたいな大事な部分には触れていません。
この場所に、この庭を作ります。
この更地に流れのある庭、ビオガーデンを作ります。
まず、土を削ったり盛ったりして、それらしい形を作ります。そこをGRCで固めてしまいます。
先に固めたGRCとFRP防水を離型するために離型処理します。地震などでGRCにクラック等が入っても防水層に追従させないためです。
FRP防水を保護するためFRPトップコートで処理。それから、やっと流れの石組みです。
木を植えます。雑木林にしたいので、ドンドン植えます。シダなど下草も植えます。
苔を植え付けてビオガーデンの完成です。流れの中に照明も仕込みましたので、夜になると葉がチラチラと揺れて光ります。
この場所に、この庭を作ります。
この庭を完全に改修します。既存のフェンスを取り外し、アスファルトも剥がします。さあー始めます。
既存の塀に軟石を積んで盛土をします。それから流れの溝を掘ってGRCで形を作ります。そのGRCにFRP防水をします。
ドンドン先に進んでいます。現場で夢中に作業していると写真を撮る事を忘れているからです。軟石の床や張り出しデッキの土台も出来てます。FRP防水にFRPトップコートも出来ていましたので、流れの石を組んで行きます。
流れの石組みは完成しました。軟石園路や池を渡る木道も完成。
木を植えて苔を張って完成です。
施工前のようすです。この法面(崖)を利用して水を流したら、いい感じでしょうね。やってみます。
崖を少し削ってコンクリートの壁を作りました。水が落ちて池になる部分も掘り下げました。GRC工法で廻りに躯体(池の壁)を作ってます。既存の石や植物は、なるべく残しています。この段階ではグチャグチャです。
全体の形が見えてきました。白く見えるのはFRPではありません。秘密の理由で白くしています。黄色く見える所、これがFRP防水部分です。その上のグレーな所はFRP防水を保護する目的でトップコートと言います。
FRP防水を終えてトップコートも終わりました。この時点で、この変な形のグレーなバスタブが出来た事になります。後はグレーを隠すように石を積んで、また積んで。
積んだ石から水が湧き出てくる感じになりました。壁泉っぽい感じ。橋も作りました。橋の下はポンプ室です。写真では水の動きが判りませんね。動画をどうぞ。
広い庭です。もう一軒家が建ちます。奥の方、半分位にビオガーデン風の水の流れを作ります。
流れなので起伏を作ります。その為に廻りにコンクリートで土留めを作ります。それっぽくするため軟石積みもしています。
流れなので、高い所から低い所へ溝を掘ります。掘った溝をGRC工法で固めます。
GRCで固めたらFRP防水の下地を作ります。白いのは下地です。黄色いのがFRP防水です。綺麗に仕上げるとウォータースライダーになります。
石組みが終わりました。植栽の前に水を流してみます。水漏れの判定ですが全く判りません。が、漏れない自信は有ります。
植栽して完成です。後は施主が苔を張ったり、雑木の苗を植えたり、山野草を植えたりして楽しんで頂ければ年数が経つ程、いい感じの庭になります。
改修前の池です。水が漏れているらしいです。これから水漏れを直します。すごく複雑な形をしています。何トンもある石が組まれています。かなり古い池なので防水と言うより「石をコンクリートで固めました」見たいな感じです。
コンクリートにヒビや陥没。そして石にもヒビが、これは苦戦しそうです。とにかく全面的に防水改修します。
滝の部分は石同士を固定するためSUSアンカーで補強します。そしてアンカーをSUS棒で溶接して繋げます。それからモルタルで固定します。
池底はヒビが多いので、新しい防水層は既存の池底と完全に分離して作ります。壁部分も防水します。なるべく石肌を見せたいのですが、石の割れやヒビや穴はなんとかしないとマズイので、やむなく防水しています。
漏水試験のため、滝に水を流して見ます。しかし、漏水の判別は出来ませんね、よほどの量が漏れていないと判りませんから、まあ気休めです。改修工事、たぶんバッチリです。