苔庭の見本園
苔庭の美しさ、苔庭の静かさ、そして落ち着き。そんな苔庭だけが見せる癒しを知っていただきたいので苔庭の見本園を造りました。約8坪の小さな庭ですが、苔庭の魅力は感じていただけると思います。
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苔庭の全景。中央の通路より右側がカモジ苔、左側がスナ苔を植えています。微妙な色や質感の違いが判りますか。 ビオガーデンから苔庭への入ロ。中央の通路は、黒砂利の洗い出しと石山軟石敷きです。洗い出しに木材を埋めて曲を緩和しています。


少し入ると、左に2本の木が。これは台杉という木です。独特な樹形をしていますが、「杉の木の台杉仕立て」と言う表現が適切でしょうか。北海道では馴染みが薄いですが、本州の庭ではよく植えられる庭木です。奥に板塀が見えます。木材はジャラ材を使用しています。非常に堅く緻密な木理をしていますので板塀が高級家具の様です。非常に耐防腐性に優れています。


苔庭からビオガーデンを見る。カモジ苔と砂苔の違いも判りますね。園路の左がカモジ苔です。手前の細い幹はアオダモです。 曲がった園路は洗い出しです。隙間を空けて飛び石風にしました。洗い出しとは、コンクリートやモルタルを打設後、混ぜておいた砂利をセメントが硬化する前にブラシなどで洗い出す仕上げです。この園路では墨モルタルに黒砂利の洗い出しをしています。奥の紅葉した木はマルバノキです。似合いますね。


手前は軟石積みです。側面の石肌が割れたように見えますが、コブ出し仕上という加工法です。 苔の中に景石が見えます。壮瞥石を据えています。山石なので艶が無く苔に合います。それから壁は全てモルタルの左官で仕上げました。古い左官壁を表現したかったので、モルタルに着色材を混ぜ込んでいます。左官の腕はイマイチですが。最近、流行の樹脂塗りの壁では、この風合いがどうしても出せません。


奥の角に細い幹が見えます。アオダモです。11月ですので落葉しています。本来、主木が植えられる位置で細すぎないだろうか?。大丈夫です、幹の曲がりが十分な気勢を持っています。 中央に水鉢が見えます。小さな鉢でも水面が揺れると、それなりに役目を果たします。実はこれ、普通の鉢なのですが、底の穴をテープで塞いでいるだけです。お試しあれ。


例えば来客のある時、水鉢にさりげなく一輪。写真はフランクリニアの花と紅葉したモミジです。僅かな風でも花が水鉢を廻っていました。 園内からの入ロです。苔を植えて直ぐに写真を撮りましたので、苔の継ぎ目や色がまばらですが夏までには、揃うでしょう。期待してます。 最後までご覧いただき有り難うございます。