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植木にちゃんと水をあげてますか?

札幌のお話です。
木が枯れる、それって植木に水をあげてます?
今年は雨が少なすぎ。植木にちゃんと水をあげてますか?。

まずはこれ「木には水なんかいらない、山の木に水なんかやってるか、やらないのに枯れてないだろう」

一般の方が言っているなら「へー」ですますのですが、植木の業界人や某カリスマなんだかフラワーデザイナーみたいな人が、大手を振って、それも講習会で言っているらしいのです。ちなみに某カリスマは本州の方のようですが、札幌の住民がそれを信じていましたので困ります。

本州は湿度が高いので、それでいいのかも知れませんが、札幌は連日「カラカラ」です。そんな訳でその他の地域はよく判りませんので、そのつもりで読んで下さい。以下の文中では、庭にどこからか持ってきた木を「植木」とします。山などに自然に生えた木を「自然木」とします。

植木と自然木とは大きな違いがあります。

木が育つための一番大きな違いは、地上より上の部分(幹が有って枝があって葉があって)ここを樹木の地上部とします。次に土の中です、太い根があって、細かく枝分かれして、少しずつ細くなって、その先に根毛があって、その全体を根とします。そしてその「地上部と根」のバランスが、植木と自然木では全く違うんです。

植木は地上部に対して根が非常に小さいんです。だから移植が可能であり、植木屋さんが成り立つのです。一方、自然木は地上部に対して十分な養分や水分を供給出来る、大きな根があるんです。一般の方の想像を遙かに超える程の根が土の中にはあるんです。植えて数年の植木と自然木の根では、その水分を取り込む根毛の量、また根毛が土に接する面積は、数百倍いや数万倍かも知れません(計ったことありません見た目です)。

資料館に根の標本として自然木の根を切らないで、土だけを洗い流し展示する等の仕事を依頼され、いろんな種類や、いろんな大きさの木を実際に掘りとると言う経験や、数年前の風台風で根こそぎ倒れた木の調査もしましたが、自然木の根は、それはそれは大変な大きさです。枝の幅が5メートル有るとすれば、根の幅は、その倍以上もあります。それに比べ植木の根は、とてつもなく小さく、運搬しやすいように人工的に作られています。

本来の木「自然木」は、種から芽をだし根と地上部がバランス良く成長する、これは、地上部が必要な水分や養分を十分に供給できる根が有ると言うことで、根に何らかの傷害がある木は、その段階で枯れていくのです。だってなんの手だてもしないのですから。確かに山には木だらけです、それは、枯れないで育った「ラッキーな木」だけが見えているだけです。

話はチョットずれますが、自然木は生まれてこの方、樹体内(樹木内部)の水を切らしたことが無いんです。

だから、数十メートルもある大木の先端にまで、毛細管現象と浸透圧という原理で水が上がっていくのです。本来、一気圧では10メートルまでの毛細管現象が限界なのに、すごいと思いませんか。これは一度も根からの水分の供給が、滞ることが無かった事を意味します。

忘れていませんか、植木は一度、根を切り移植しやすいサイズに作られていることを。だけど植木屋の植木が枯れないのは、植木屋の「枯れないでくれよ」と言う植木に対する願いと、チョットしたおまじないと、「おっ、水をほしがっているな」と言う時に、いいタイミングで水を与える。これで、植木屋の植木は枯れてないんです。枯れたら商売にならないので枯らさないのです。だけど、お客さんの所に植えた植木が枯れるのは何故でしょう。やっぱり水かな・・・・

植木と自然木の違いは、まだあります。

山の木は保湿材となる落ち葉や、根元が日陰だと言うことです。そして森の中に入ると判りますが地表面には殆ど風が吹いていませんし、気づきませんか、森の中では土が見えないんです、落ち葉で。これは地表面が適度な湿度を保つ事を意味します。まして山林は、朝夕に靄が掛かり樹木に必要な水分が有ると言うことです。逆を言えば、その条件が無い場所は森にはなっていないと言う事です。

庭はどうでしょう、全てが逆ではないでしょうか、根元にタップリ日が当たり、落ち葉は綺麗に掃除され、人にとっては心地よい乾風が吹き土を乾かし、植木の葉から水分を蒸散させ、と言う具合にです。更に、庭の土と森の土にも大きな違いがあります。森の土には自然と、保湿に必要な腐葉土が混じり、木にとって絶好調です。しかし庭の土は、どこからか持ってきた火山灰や水はけの良すぎる黒土です。まして地表面がむき出しです。

そして私は、ほぼ毎日スコップでどこかの穴を掘ってます。

最近は何処のお宅の穴掘りをしても、土が「カラカラ」です。30センチ掘っても、場所によっては60センチ掘っても土に水分が全く有りません。ひどい場所は掘っても掘っても蟻地獄状態です。意味判ります?。植木の養分や水分を吸い上げる根毛は、地表面の直ぐ下を這うように伸びています。皆さんが思っているより浅い所です。そこが「蟻地獄状態」です。

この文を書いている最中の事ですが、5年前に植えた「アオハダの木」が、最近になって葉が「チャリチャリ」と黄色くなってきたと言う話です。そこは砂系の土質ですから、根の成長は早いはずなのに、この乾燥ですから、「供給と蒸散のギャップ」まさに水不足と言うことでしょう。

しつこくもう一例、かなり以前ですが真駒内アイスアリーナの横の道(藻岩山へ行く道)の街路樹。ハルニレの大木なんですが、数十年前に植えられ、根はたぶん半径十数メートルは伸びているはずです。なのに異常に雨の降らない年には、葉が殆ど茶色くなり「カサカサ」と鳴って、枯れかけた事が有ります。もう限界と言う所で恵みの雨が降り、夏だというのに新たな新芽が出て生き返ったというのを私は見ています。

「木は丈夫だね」と思うか、「やっぱり木には水が必要だね」と思うかなのです。

私はどちらも正解と思いますから、まだ間に合いますので、植木に適度な水分を是非。

何度でも言います。人工的に水を与えないでも、木が育つ条件があったから木の生えた山が有るんです。その山を指さして「だれも水なんかやってない」とは、なんたることでしょう。私には理解不能です。

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